私が幼少の頃に植えられた栗

 桃栗三年柿八年と言われますが、30年以上もたった栗の木には、大きくて甘い栗の実がたわわに実ります。しかも、10年間以上も放置されていたこの栗畑は、完全に科学的な物質が抜け切り、自然界の力だけで実をつけてくれます。

 正直、畑の見た目はよくないですね、文字どおり草茫々だったため、ツタが栗の木に絡みつき、ツタの根を切った残骸が今もぶら下がったままです。そして、樹齢30年以上という栗では老木にあたる事もあり、あちこちで枝が折れてしまっています。

 今後、この栗畑は、草刈りはなるべくせずに、折れた枝や邪魔な雑木を取り除く程度で、なるべく手を加えずに、栗の木が元気になる様に手助けするだけの自然農法でやっていこうと考えています。

 わがまま果菜園のある、ここは志士庫地区と言われ、かつては栗の生産量日本一を誇った地域で、今でも志士庫栗は高い評価を受けています。その理由は、大きさと甘さ。4Lサイズになると大きさは45mm以上、重さは40g以上とかなり大きく、「サンマロン」としてブランド化されています。

 通常の栗は、一つのイガの中に上の写真の様に3つ実が入っていますが、サンマロンとなる4Lサイズの栗は、下の写真の様にイガ一つの中に1つしか実が大きくなりません。栄養が一粒の実に集中することで大きく甘くなる訳です。これが志士庫栗が誇るサンマロンになれる栗です。でも、すべての栗の木でこの様な大きな栗ができるわけではなく、サンマロンとして世に出せる最高品質の栗の収穫量は正直少ないのが現実です。だからサンマロンは値段が高くなってしまいます。それでも、一度、志士庫のサンマロンを食された方は「もう他の栗は食べれない」と満面の笑顔で喜んでいただけます。そのためだけに栗を栽培しているのかもしれませんね。

志士庫栗「サンマロン」

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